「白い恐怖」(1945)に始まり、「鳥」(1963)、「レベッカ」(1940)、「ロープ」(1948)を4週連続放送!
今なおファンが多く、サスペンスの神様として愛されるアルフレッド・ヒッチコック監督の、タイプの異なるサスペンス・スリラー映画が、NHK BSプレミアムにて、4週連続で放送決定!
放送タイトルは、「白い恐怖」(1945)に始まり、「鳥」(1963)、「レベッカ」(1940)、「ロープ」(1948)の4作品です。
■放送スケジュール
『 白い恐怖 』
12月1日(水)[BSプレミアム]後1:00〜2:52
『 鳥 』
12月8日(水)[BSプレミアム]後1:00〜3:00
『レベッカ』
12月15日(水)[BSプレミアム]後1:00〜3:11
『ロープ』
12月22日(水)[BSプレミアム]後1:00〜2:22
■作品詳細
『 白い恐怖 』(1945)
セルズニック製作の「白い恐怖」は、当時の流行だった精神分析の影響を受けて生まれた。謎を解く手掛かりになる夢のシーン夢のシーンの制作にはサルバドール・ダリが協力。現実と非現実を混合したような、まさに「ダリ的」なシーンで、その異様な迫力には圧倒される。
『 鳥 』(1963)
題名もそのままの「鳥」は52年に発表された短編。映画の方は当時としては最高の撮影技術を駆使していて、鳥の大群に襲われる怖さが見ものになっている。
『レベッカ』(1940)
「レベッカ」の原作者ダフネ・デュ・モーリアは英国の作家。ゴシック・ロマン調で犯罪小説的なかげりもある作風でヒッチコックのお気に入り。「レベッカ」のほかに「巌窟の野獣」(1939)「鳥」と3度も原作に使っている。
『ロープ』(1948)
映画の中で流れる時間と上映時間が一致、フィルムの1巻分の10分間をいっきに撮影して巻と巻のつなぎ目を見せず、まったく編集してないように見せる工夫をして生まれたのが「ロープ」だ。つなぎの場所にはさりげなく人物を立たせて背中を写し、カメラがおかれた場所はカーテンで隠すなど、さまざまな苦労を重ねて生まれたヒッチコック初のカラー映画。近年、ワンショット撮影が話題を呼んだサム・メンデス監督の「1917 命をかけた伝令」(2019)の大先輩映画だ。「ロープ」の原作になったのはパトリック・ハミルトンの舞台劇『ロープズ・エンド』。映画のシナリオ用に何人かで脚色しているが、そのうちの一人、ヒューム・クローニンはヒッチコックの「疑惑の影」(1943)「救命艇」(1943)に出演している彼のお気に入りの俳優。妻のジェシカ・タンディは「鳥」の母親役で知られ、80歳の時「ドライビング MISS デイジー」(1989)でアカデミー主演女優賞を受賞、同部門の最高齢受賞者になった。ちなみにこのときの名誉賞の受賞者が黒澤明監督だった。
番組Hpはこちら: https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=31988