映画『マトリックス レボリューションズ』の音楽。主題歌、挿入歌、エンディング曲など
『マトリックス』シリーズの3作目。全2作はロック、インダストリアル、クラブ系アーティストの楽曲を多く使用していましたが、本作は三部作すべての音楽を手掛けてきたドン・デイヴィスのスコアを中心としています。また、前作に引き続きトランス界の重鎮ベン・ワトキンス率いるジュノ・リアクターをフィーチャーしており、ドン・デイヴィスとの共演ナンバーが3曲あります。
この記事では、簡単な場面の説明と使用された楽曲について解説しています。
以下、ストーリーの重要な部分に触れている場合があります。ご注意ください。
■ 『マトリックス レボリューションズ』 挿入歌 Pick Up!
「Matrix Revolutions Main Title」 Don Davis
ドン・デイヴィス による『マトリックス レボリューションズ』のテーマ曲です。
「The Trainman Cometh」 Juno Reactor And Don Davis
トレインマンが作りだした地下鉄の構内のような場所で、ネオ(キアヌ・リーブス)は幼い女の子に声をかけられ目を覚ます。そして、その父親ラーマ(バーナード・ホワイト)との会話で自分が置かれている状況をおぼろげに掴む。そののシーンでこの曲が使用されています。
「Tetsujin 」Juno Reactor And Don Davis
トレインマンに逃げられたモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)、トリニティ(キャリー=アン・モス)、セラフ(コリン・チョウ)の三人。
三人はメロヴィジアン(ランバート・ウォルソン)に面会するためクラブへの侵入を試みる。その入り口、たくさんの頑丈な柱に支えられた通路でセキュリティの男たちと戦闘するシーンでこの曲が使用されています。
「Hell Club」Pale 3
メロヴィジアンのクラブへの侵入に成功した モーフィアス、トリニティ、セラフの三人。クラブではこの曲が流れています。周囲に向けて銃を構えながらたくさんの人々が踊るフロアを奥へ奥へゆっくり進んでいきます。
「Nuages 」Django Reinhardt
オラクル(メアリー・アリス)に会いに来たネオ。容貌の違いに一瞬驚くも、戦争やザイオンの未来について問う。
バックではこの曲が流れています。
ジャンゴ・ラインハルトは、ベルギー生まれのジャズ・ミュージシャン、ギタリストです。スウィング・ジャズと伝統的なジプシー音楽を融合させたジプシー・ジャズ(マヌーシュ・ジャズ)を考案し、たくさんのジャズ・ミュージシャンが彼との共演を希望しました。
「I'm Beginning To See The Light」 Ben Webster
オラクル(メアリー・アリス)に会いに来たネオ。容貌の違いに一瞬驚くも、戦争やザイオンの未来について問う。
バックで流れる音楽の2曲目です。
ベン・ウェブスターは、コールマン・ホーキンス、レスター・ヤングとともにスウィング期の3大テナーの一人と言われている、アメリカのジャズ・テナー・サックス奏者です。
「Navras」Juno Reactor And Don Davis
エンドクレジット、エンドロールでこの曲が使用されています。こちらもジュノリアクターとドン・デイヴィスの共作。テクノとオーケストラを融合した壮大なエンディング曲でコーラスはサンスクリット語です。
『マトリックス レボリューションズ』 関連情報
■『マトリックス レボリューションズ』オリジナル・サウンドトラック
■『マトリックス レボリューションズ』予告編映像
■『マトリックス レボリューションズ 』作品情報
監督・脚本:ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
出演者:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング
公開:2003年11月5日
製作国:アメリカ合衆国