『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は、1988年3月12日に松竹系で公開されたガンダムシリーズの劇場版アニメ。富野由悠季が監督を務めたこの作品は、「CCA」や「逆シャア」とも略されます。宇宙世紀0093年を舞台に、アムロ・レイとシャア・アズナブルというガンダムシリーズの象徴的なキャラクター二人の最終決戦を描いており、テレビシリーズ『機動戦士ガンダム』から14年後の物語を展開します。本作はテレビアニメの再編集ではなく、劇場オリジナル作品として制作された初のガンダム映画です。
公開時のキャッチコピーは「宇宙世紀0093 君はいま、終局の涙を見る…」で、同時上映は『機動戦士SDガンダム』。配給収入は6億2000万円、興行収入は11億3000万円に達し、観客動員数は103万人を記録しました。また、DVDは30万枚出荷される成功を収めました。2019年には「ガンダム映像新体験TOUR」の一環として4DX上映され、2021年にはDolby Cinemaでの特別上映も行われました。この映画はガンダムシリーズの中でも特に重要な位置を占める作品であり、アムロとシャアの壮大な物語の結末を描いています。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』主題歌
TM NETWORK「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」
TM NETWORKの13枚目のシングル「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」は1988年3月5日にリリースされました。ガンダムの監督富野由悠季との深い話し合いを経て、小室哲哉はアムロとシャアの複雑な感情を音楽で表現することを目指しました。一方、作詞を手掛けた小室みつ子は、人間が犯す罪と戦い、個人の愛のために立ち向かうテーマを描きました。さらに、ボーカルの雰囲気を変化させるため、宇都宮隆は通常よりも低いキーでの歌唱に挑戦しました。