昔フラれた女性にフェイスブックの友達申請を送ったことで、今より少しだけボクの毎日が輝いていた90年代の思い出がよみがえる。主演、森山未來。
燃え殻原作の小説『ボクたちはみんな大人になれなかた』がNetflix制作で映画化。 11月5日(金)よりNETFLIX全世界配信開始、同日にシネマート新宿、池袋シネマ・ロ サ、アップリンク吉祥寺ほかで上映開始。
今もっとも共感を呼ぶベストセラー恋愛小説、待望の映画化!
バブル崩壊後の90年代からコロナ禍の現在まで、時代を彩るカルチャーとともに、一番好きだった人の記憶が胸によみがえる。
1995年、ボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思った。“普通”が嫌いな彼女に認められたくて、映像業界の末端でがむしゃらに働いた日々。1999年、ノストラダムスの大予言に反して地球は滅亡せず、唯一の心の支えだった彼女はさよならも言わずに去っていった―。
そして2020年。社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクは、いくつかのほろ苦い再会をきっかけに、二度と戻らない“あの頃”を思い出す……。
さまざまな世代の心を掴み、絶賛された燃え殻のデビュー作品『ボクたちはみんな大人になれなかった』。ウェブ連載中からその「エモさ」が話題を呼び、2017年に書籍化されると瞬く間に大ベストセラーとなった半自伝的恋愛小説が、ついに映画化された。
インターネットや携帯電話が普及する以前、雑誌の文通募集欄を通じて知り合い、公衆電話で約束をとりつけた出会いの季節。時を経て、SNSで誰とでも瞬時につながれる現在。バブル崩壊後の1990年代半ばからコロナ禍で人との関わり方が一変した2020年までテレビの美術制作会社で働く「ボク」の恋愛と友情が、移り変わりゆく時代の空気とともにスクリーンに映し出される。
中でも小沢健二、ラフォーレ原宿、WAVE、タワーレコード、シネマライズ、仲屋むげん堂、世紀末へのカウントダウンなどの劇中にちりばめられた90年代カルチャーは、それらをリアルタイムで経験した観客に強烈な懐かしさとせつなさを呼び起こす。一方で、当時を知らない世代も、好きな音楽や映画、ファッションを分かち合う恋人たちの姿に深く共感する。
もっとも、本作の根底に流れるのは、時代が変わっても永遠に変わらない普遍的な感情だ。自分よりも大切な誰かに出会い、世界が変わって見えた時の高揚感。好きな人に存在を承認してもらえた時の喜び。そして、いつまでも消えない喪失の痛み……。観る者誰しもが、自分にとっての「あの時、あの場所、あの人」を思い出し、涙せずにはいられないシーンの数々が抒情的な映像で描かれる。今を生きる人すべてに贈る、2020年代恋愛青春映画の金字塔が誕生した。
【ストーリー】
あの時も、あの場所も、あの人も、
すべてがいまの自分に繋がっている。
1995年、ボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思った。「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」。初めて出来た彼女の言葉に支えられがむしゃらに働いた日々。
1999年、ノストラダムスの大予言に反して地球は滅亡せず、唯一の心の支えだった彼女はさよならも言わずに去っていった――。
志した小説家にはなれず、ズルズルとテレビ業界の片隅で働き続けたボクにも、時間だけは等しく過ぎて行った。そして2020年。社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクは、いくつかのほろ苦い再会をきっかけに、二度と戻らない“あの頃”を思い出す……。
作品ホームページ:https://bokutachiha.jp/